しっかり噛める入れ歯(義歯)の治療|訪問診療

総入れ歯
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入れ歯(義歯)の治療|保険外義歯という選択

噛めない入れ歯に価値はない!

 などと言ってしまうと元も子もないですが、入れ歯は噛めなければ価値がありません。
しかし実は噛める事は大切ですが、飲み込むことはもっと大切です。
歯があって何も気にしないで噛めて飲み込めてる方は考えもしないでしょうが、もし自分の歯が全部グラグラになったらと想像してみて下さい。
咬めないだけで無く、入れ歯が口の中で踊ると飲み込みも上手く出来ないのです。
そうすると、余り噛まなくてもいい食材、飲み込みやすい食材を仕方なく好むようになります。
これれが食事の内容を炭水化物中心にしてしまうのです。
しっかり噛めて飲み込めるようにし、炭水化物中心の食事からタンパク質を十分とれる食材を噛めるようにすることが大切です。
2017年に105歳で亡くなった医師の日野原重明さん。生涯現役の医師として活躍された日野原さんも、
たんぱく質は高齢者に大切で、ご自身も週に2~3回はステーキを食べますと語られることは有名なお話です。
*参考のNHK健康チャンネル 日野原重明の直伝!健康維持・長生きの秘訣とは?

総入れ歯

 よく噛まないままの食べ物が胃に行くので、次は胃腸に負担をかけます。負の連鎖が始まります。
歯が抜けたあとの治療方法として、入れ歯(義歯)があります。
訪問歯科での入れ歯の治療に関して、このような事例もあります。

「痛くて合わない入れ歯をしばらく使っていなかった」
しかたがないので、おかゆなどしか食べていなかったそうです。
合う入れ歯を入れたら
→大好きだったお肉が食べられるようになった
→普通食が食べられるようになり、気力と体力が出て、寝たきりだった人が歩くリハビリを始めた

噛むことで脳が活性化するのです。
さらに、普通食は流動食よりも栄養が吸収されやすいというメリットもあります。

「金属の引っ掛かりの部分が気になる」
とてもよく受ける相談です。
「見た目が気になって、外出する気にならない」という話もよく聞きます。
そのような気になる事で「あんな方法とこんな方法がありますが、どうしましょうか?」と相談し、気になるところを少しでも減らす方法を検討します。

そのような「痛い」などの症状がないことでも大丈夫なのです。 「このようなこと」となど思わなくていいのです。
訪問歯科診療でも保険外の訪問診療であれば、入れ歯(義歯)の作成・調整が外来と同じようにできます。

  1. 健康保険では使える材料や治療方法に制限があるのです。
    保険外の治療方法ではその制限がないので、その人その人に最適な治療方法を選択し提供出来ます。
     では、いまかかりつけの保険診療で訪問診療をされてる所で自費の治療はできないのでしょうか?
    理由は大きく2つあります。
    自費の義歯は専門的な知識と技術が、歯科医師と歯科技工士の両方に必要です。歯科技工士も現場に同行しないと最高の入れ歯は出来上がりません。
    しかし、院内に技工士がいるところはほとんどありません。
  2. 保険診療と自費診療を同時に行うと混合診療となり不正請求となってしまいます。自費で訪問診療を行うと保険の訪問診療料が算定出来ないのです。
    保険の訪問診療料は、自宅や施設で1人を20分以上診療すると11000円の保険点数があります。
    「治療行為」の保険点数で無く、この「訪問診療料」で採算を取ってる歯科医院が多いのです。
    あまり治療はしないで20分以上で何度も訪問を繰り返すことが医院の収益源なのです。
    ですから、保険で訪問診療している歯科医院は「訪問診療料」が算定出来なくなるような「自費治療」の説明は原則されないことがほとんどです。

入れ歯の作成5つのステップ

入れ歯ができるまでの作成工程は、おもに5つあります。その後に、調整が始まります。

簡単な型を採る

残っている歯の状態と歯肉の状態を診ます。
簡単な型を採って、患者さん専用のトレーを作成します。

精密な型を採る

上下に分けて精密な型を採ります。
型を採る時は、鼻から息をゆっくり吸っていただくと、比較的楽に型を採ることができます。

 

咬み合わせを採る

咬み合わせ部・高さ・位置を決め、しっかりと咬める入れ歯を作ります 。

試適(してき)

歯のサイズや並び方等、最終的にチェックをします。

完成(装着)

新しい入れ歯は、すぐうまく噛めることもありますが、噛めないこともあります。
ある意味、これからが「スタート」です。よく噛めるように調整します。

調整

歯ぐきの痛いところや、咬み合わせを調整します。平均で慣れるまで、4~10回程度かかります。個人差があります。

定期的な調整

引っかかりの金具は金属なので、何度も取り外しをすると、少しずつゆるくなります。
入れ歯の歯は、プラスチック製なので噛む力によってすり減ります。
噛みグセで右だけが減ったり、左だけが減ったりすると、合わなくなり痛みが出てきます。
そのようになってからでは義歯を作り替える必要がでてくることもあります。定期的な調整が大切です。

また、年と共にあごの骨の状態などお口の中も変化しますので、対応が必要です。
他のお口の状態も併せて拝見いたしますので、気兼ねなく定期的な調整に訪問歯科をご利用ください。

入れ歯の扱いの注意事項

初めて入れ歯を入れる方にとっては、入れ歯をどうやって扱ったらいいかわからないと思います。
下記のことに気をつけてください。

  • 落とさない(破損の原因になります)
  • 曲げない
  • 削らない
  • 熱湯に入れない(変形の原因になります)
  • 乾燥させない(変形の原因になります)
  • 常に清潔にしましょう。
入れ歯のお手入れのコツ

入れ歯も、飲んだり食べたりしていれば、自分の歯と同じように汚れがつきます。
食後は、必ず入れ歯を外して掃除してください。
総入れ歯の場合、寝るときは必ず入れ歯を外してください(歯ぐきの安静と口内炎の予防のため)。
外した入れ歯は、水の中に入れて保管してください。
痛いからといって、入れ歯を自分で削ったり金属の部分を勝手に調整しないでください。

入れ歯(義歯)の種類

部分入れ歯(partial dentures)

部分入れ歯は、何本かの歯が連なって失われてしまった場合に作成します。
床(しょう)という土台の上に、バネと人工歯で支えとなる歯に取り付ける仕組みです。
形はお口と歯の状態で決まります。
歯が1本も無い場合に、総入れ歯を使用します。

総入れ歯(full dentures)

床の上に人工歯を並べた仕組みのものです。
支える歯が無いために調整に、時間がかかります。

この記事を書いた人

理事長 大串 博歯科医師臨床研修指導医日本口腔インプラント学会専門医日本歯周病学会 専門医日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医日本臨床歯周病学会歯周インプラント指導医日本顎咬合学会かみあわせ認定医 日本アンチエイジング歯科学会認定医日本歯科医師会認定産業歯科医インビザライン社認定ダイヤモンドドクター

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